責任より愛のほうが大事じゃ
息子は最近5歳になりました。僕はもとから子供が得意ではないという自覚があったけど、まだ赤ちゃんの相手とかは、パターンがなんとなく確立できるのでなんとかなっていた。ただこれくらいの年齢になってくると、それなりに人格ができてきていよいよ接し方が難しく感じる。わがままはどこまで許容し、どこからは叱るべきか、叱るにしてもどうやって叱ればいいのか、良くない言葉を使うとき、からかってくるとき、大声で泣きわめくとき、色々な場面があり、なにしても正解の対応がみつからない状況が多い。
一方、最近妻はそういうときの対応が上手で関心する場面が多い。教育関連の仕事をしているので、もともとノウハウがあるようだが、それ以上に、様々なパターンをうまく治めている要因は愛をもって接するということのようだ。
この年頃の子供は、愛情を試すということをしてくる。やるなということをやったり、理不尽にわがままを言うのは、それを受け入れてくれるのか親の愛情を試しているのだと妻は言っていた。
僕の在宅勤務中に何度もPCのマウスを奪われた。その都度叱っては、取り返すという攻防を繰り広げていたわけだが、それはやはり子供にとっては、在宅勤務の間、僕が大切にしているのはマウスのように映り、それを奪ったときに自分を選ぶか、マウスを選ぶかということを試していたのではないかと思った。ほかにおもちゃもいっぱいあって、大して楽しくもないマウスを持っていくというのは、気を引くため以外ないのだから、「こら!」といって取り返すだけではなく、その場で息子がマウスより大切な存在であることを説明して、それでも在宅勤務時間中はマウスを使う必要があることも説明して、理解を得るという対応が必要だったのかもしれない。
以前も書いたが、10代になって非行に走る子供は無条件の愛をもって受け入れられていないということが多い。その原因は、まず愛されない理由を作って自分を守る必要があるからだそうだ。深夜まで遊ぶ、人のものを盗むなど親や周囲に迷惑をかけることは「そういう直接的な原因があって自分は嫌われている=だから愛されていないのは仕方ない」という自分の納得のたの自分を守るための行動となっている。おりこうに過ごしていて愛されない場合に、自分自身が否定されることになってしまうから、自分は非行をしているから愛されないという納得を求めてしまうのだ。また非行をはたらくことで、周囲の大人がすくならかず手を焼く必要が生じ、自分のことをかまってくれているという感覚を得られるという効果もあるだろう。それらを繰り返して、戻れないところまできてしまう。
この行為の初期段階はすでに5歳児にも見ることができて、強く叱られれば叱られるほど、悪い行動を繰り返す。叱られたことで自分への愛が心配になって、何度も愛を試したいという心理なのではないか。
重松清の「とんび」という小説が好きで何度も読んでいるが、こんなシーンがあった。息子が部活動で問題を起こしたときに、シングルファザーの主人公が呼ばれ、被害者の親から退部届を書くように言れるが、それを突っぱねたあとのやり取り。
「甘いことをされたら困りますな」
「アホかわりゃ。親が子供を甘やかさんかったら誰が甘やかすんなアホ。」
「親の責任はどうするんですか?」
「責任?責任より愛のほうが大事じゃ」
仕事中にマウスを奪わない。床に食べ物を落とさない。クレヨンしんちゃんを3話以上見ない。ちんちんって言わない。。いずれも将来のために大切な教育であり、親にはそういう指導をする責任があるが、なによりも大切なものは愛であることを忘れてはいけない。
(言うのは簡単。みんな頑張れ!)
退屈な親、寛容な大人について
最近思うことをとりとめなく・・・・。
大した内容はありません。
「君らが生まれる前は、君らの両親は今のように退屈な人たちではなかった。そんな風になったのは、君らのために支払いをし、服を洗い、君らがどんなにイケてるか、という自慢を聞いているうちにそうなったのだ。」
ビル・ゲイツが言った言葉らしい。彼ならお金の力ですべて解決できそうなものの、そういう庶民の家庭の事情もよく分かっていてくれているからこそ、大富豪になれたのかもね。
今でこそ親の立場で、親には親の事情があることはよく分かるが確かに子供の頃は両親のことをつまらない人間だなと感じていた。でも実家の押入れから出てきた、自分が生まれる前の両親が若い頃二人で旅行している写真などを見たときに感じた不思議な感覚というのはまさにそれで、例外はいるだろうけど、親という選択は、自分の時間とお金の多くを自分のため以外に割くことで、退屈な人間になることを当たり前に選ぶ行為だ。
「選択する」と言っても、大半の人は覚悟を持って決意するようなことはしておらず、無意識にまぁ仕方ないなという自分自身の納得を以て退屈人間になったと思う。僕はそうだ。
だけどそういうときに悩ましいのは、その後の自分の人生において「ここぞ!」という仕事があったり、挑戦があったときにどうすればいいんだろうね。
思い出すのは、だいぶ前だが朝ドラ「半分、青い」で、ヒロインと結婚した映画監督志望の男が、娘の5歳の誕生日に「(芸術を追求する)夢のために、家族は邪魔になる」といって離婚を申し出たシーン。思わず「ひど・・」と言ってしまったが、世の中の大半も茅野愛衣側につくだろう。
まぁ自分の場合、目下の、家事育児との両立に絡む悩みは別に人生をかけた挑戦でもないし、比べるようなことではないんだけど。
世の中の凡人たちが、仕事と家庭のバランスを取る方法は、妻との家事の分担。休日の育児の当番制などの運用によって解決できる問題が大半だ。そこにも年収、働き方、子供の年齢、性格、発達状況等様々な各家庭の前提条件があって、万能な解決策などはなく、夫婦のいざこざの納得方法はググってもどこにも解決策は書いていない。だから離婚によって解決する人も、それ以外の方法で解決する人も、「諦める」という解決を選ぶ人も、彼らの選択にいずれも外野が文句を言うべきものではない。
自分がたまたま恵まれていただけなのかもしれないが、自分の周りの人は年齢が上がるとそういうことに対して寛容になる人が増えるなぁと感じる。育児はそれを学べる一つの方法で、理不尽なことやどうしようもないことを経験している人は、他の人の至らないところに対して寛容で、「みんなそれぞれ事情がある」ことを前提に仕事を回して
くれているように思う。育児に限らず、介護や場合によっては過去の問題がある労働環境なども学びを得る場なのかもしれない。いずれにしても、例外はあるだろうが年齢とともに寛容になる人が多いというのは自分の観測範囲での結論だ。
自分も20代とかは「働かないおじさんムカつくよな」とかいう不満を持ったりしたこともあったが、最近は自分が大きく被害を受けない限りは、働かない人がいても何も感じることはなくなった。その人にはその人の事情があるのだろうから。
世の中全体の働き方が良くなっているというのも大きい。それによって、これからの日本が大きく成長することはなくなってしまうのかもしれないが、周りが寛容であれば、みんな自分でできる範囲で頑張って、自分のペースで結果をだすことで十分な満足が得られる社会を作れる。そういったできることをやったという満足感は、最終的には全体にとってもよい効果をもたらすはずであり、みんなを無理やり管理して、他人が決めた目標を達成させることよりも大きな成長をもたらすこともあるのではないだろうか。
ストイックで自分にも周りにも厳しく、なにかに打ち込んでいる人はすごいかっこよく見えるかもしれないが、みんながそれをできるわけではない。寛容な大人は子供からみると退屈な人間に見えてしまうのだ。
冒頭のビル・ゲイツの言葉は、次の一文に続いている。「親の時代から生存する寄生虫から森を守る前に、自分の洋服ダンスのダニ駆除から始めよう。」
人生に影響与えたかもしれない言葉とか
技術ブログをやろうと思っていたのに最近の投稿ポエミーなものばっかりになっているような気もするが、アフィも貼りたいしそれもまたよし。
・「僕の人生の今は何章目ぐらいだろう」
ウルフルズの曲。普段音楽を聞いたりはほとんどしないんだけど、多かれ少なかれ人生の節目に来たときにこの曲を思い出すし聞きたくなる。
今はどの辺りだろう
どの辺まで来ただろう
僕の人生の今は何章目ぐらいだろう
普段の生活の中では、目の前のことにしか目が行かないわけだけど、良いときも悪いときも一旦立ち止まって、この歌詞のような問いかけを自分にすると冷静に判断ができるような気がする。
今自分が人生の何章目にいるのかということを考えると、「まだまだ序章、ここは攻めよう」なんて思ったりね。
誰かのツイート
あれほど連れて行った公園も水族館も遊園地も息子氏は全くおぼえていない。子供のためだから仕方ないやと出かけていたあの夏休みの日々は親の記憶のためにあったんだと今になって思う
— ヲノサトル (@wonosatoru) 2021年7月25日
最近、印象深かった誰かのツイート。自分も孤独な老人になって、昔のことを思い出すくらいしかすることがない日々がくるだろうから、写真をたくさんとって映像としても残しておかないといけないなぁと思った。
老後はきっと長い。息子の0歳から10歳まで24時間365日撮っておいても、老後70歳から80歳までの間に見終わったら、もうその後することがない。
なんならすでに息子から「ここ前も来たことあるよね」とか言われて何も思い出せなかったりすることもあって、記憶力が終わり始めているので、ボケ防止にも思い出を大切にする必要がある。
「そのひと言が言えたなら、この先ずっと誇れる自分でいられた。同じ場面を与えられることは二度とない。その一瞬一瞬に、人の生きざまは決まるのだ。
昔読んだ小説。横山秀夫「クライマーズ・ハイ」の一節。みんな夜に一日の出来事を思い出すときに「あそこでああ言っとけばよかった」とか思うことがあるんじゃないかと思うけど、僕はいつもそこでこの一文を思い出す。
自分も恥の多い人生のため、勇気がでないとかプライドが邪魔するとかいろいろな理由で、「あのとき」の後悔が湧いてくることもあるが、もうそれはどうすることもできない。
その場面において自分の言動に後悔がないものかを判断していくしかないわけで、そこに必要なのは自分の軸があることと、それに忠実に動くということなのだろう。
希望によって未来はつくられる
親ガチャという言葉が流行っているそうだ。
https://togetter.com/li/1774473
自分の現状は、親の年収、容姿、教育など様々な「ガチャ」的要素によって作り出されているというのは実際のところ事実であろう。
成功した人は本人の努力だと言うだろし、くすぶっている人間に限ってこの言葉を使っているという批判をしている人もいるだろう。ただ努力できるということも親から様々な要素を引き継いだ結果可能になるものだ。
なかなか残酷な問題ではあると思うが、「ガチャ」というライトの響きによって、親から代々引き継いだダメな要素があるから今の自分が浮かばれないのは仕方ないという形で、自分を納得させる言葉にもなっているのではないかと思う。
そしてSNSで拡散され、似たような境遇の人々に共有される。
格差が広がり、固定化されている社会においては、とても相性が良いのだと思う。少し前には「上級国民」という言葉も流行ったが、いずれもそうやってレッテルを貼ることで現状を受け入れようというある種の薬でもあるのだろうが、人間の希望や向上心を打ち砕く毒でもあるのではないだろうか。
10年以上前だが、希望格差社会という本が流行ったことがある。いわゆる「負け組」という人々は競争社会において誰も手を差し伸べてくれないという状況が生まれ、それが「希望」をも失ってしまうということに繋がる。「希望」にも格差がある社会を迎えているという内容だった。
最近の情勢はかつて程、グローバル化という言葉を聞かなくなり、若者の間でも競争することに価値を見いだす人がすくないような印象を受ける。それでも日本全体の貧困化や目に見える格差の拡大によって「負け組」を救うということがより難しい社会は継続しているのだろう。
救われない「負け組」は努力することをやめて「親ガチャに失敗した」と嘆き「上級国民は優遇されている」と不満を言うしか、現実を受け入れるすべはない。希望格差社会はずっと拡大しているのだと思う。
wikipediaによると希望とは「好ましい事物の実現を望むこと」とある。何かを良い方向にすすめるためには、なによりも最初に希望を持つという行為が必要である。
何も望まないのにある日、お金や美貌や頭脳や地位が手に入ることはない。努力して手に入れるような類のものであったとしても、希望をもつからこそ努力をするのであって、よりよい自分を実現する第一歩として「希望を持つ」が必要なのだと思う。
みんながもつ様々な希望が、経済成長や技術革新を生み、いまよりもっと楽しい社会が作られるのである。
自己責任論で負け組を切り捨てることは、ある種の快感をも伴う。ただ、そうやって救いを立たれた負け組が失う「希望」の社会的損失を考えると、「勝ち組」も回り回って影響を受けることになる。
ただ、経済が成長することで個々人の未来についても希望が持てるというのが一般的な話であり、貧困化する中で希望だけを持つということは簡単ではない。未来が明るい社会を示すこと、作ることが、個々人の中に希望をもたせるという前提があるわけで、そこは自己責任に議論を終わらせてはいけない。
コロナ渦においては未来の議論はあまり進まない。すごく瀬戸際だと思うが、コロナがある程度収束したときにかこのある程度のしがらみがなくなっていて、ここからどうしよう、どうしていこうと考えるタイミングが来るだろう。その時、日本のみんな達、特に若い世代が、漫然と未来についてどう思うのか、その契機は、総裁選、テーパリング終了、エバーグランデの破綻危機、そしてコロナ収束と近く迫るイベントに左右される気がする。
はたらくクルマのスティンキーとダーティーから学ぶ成功のコツ
アマゾンプライム会員なら全部無料で見れる「はたらくクルマのスティンキーとダーティー」というアニメが大変素晴らしかったので、みんなに見てほしく感想を書く。
FireStickTVを買ったので息子と子供向けのアニメを見ているんだけど、その中でダントツに面白いし、一貫したテーマがあって、個人的にすごく学びがあった。
なにより良いところは、うちの息子はアンパンマンみたいな国民的アニメですら無表情でぼーっとみているもんだから、やっぱアニメってあまり脳の発達によくないのかなとか思ったりしてたんだけど、このアニメに関しては始終ニッコニコ、満面の笑みで視聴していて、脳や心の成長に大変効果的な内容なんじゃないかと思えるところだ。まぁ僕が横でおもしれぇおもしれぇと言っているので息子もそんな気持ちになっているだけなのかもしれないけども。
息子も最近は「テレビみせて?スティンキーとダーティならいいでしょ?」という感じでねだってくるので、果たしてこれがいいのか微妙な気もしてきたが、まぁいいアニメだからいいのだ。
主人公はゴミ収集車のスティンキーとショベルカーのダーティ。毎回、いろいろなトラブルに見舞われるんだけど、試行錯誤やアイデアで解決するという構成だ。
「こうしたら?」
「やってみよう!」
まず2人は、思いついたことをすぐ試す。が、だいたい失敗に終わるか、より悪い事態になってしまう。
そこから毎回こんな会話が続く。
「うーん・・・」
「なにしてるかわかるよ、考えてるんだ。教えて教えて!」
「うんいいよ」
スティンキーは、ショベルの中の砂を地面に敷いて、その上にお絵かきをする。
今度は、すごく自由な発送のアイデアが出始める。
例えば、凍った坂の上にあるアイスクリーム販売車にたどり着けないという問題が起きたときは、
「鳥さんに連れて行ってもらおう!」→「でも今は冬だから鳥は暖かい島にいっちゃってるよ」
「ペンギンならどう?」→「ペンギンは飛べないよ」
なんていう議論が行われていた。
最後は、その砂のお絵かきの結果、氷の上に砂をかけると滑りにくくなって坂を登れるということに気づき、アイスクリームをもらうことができるという方法を発見する。
その後、スティンキーとダーティはカメラに向かって「雪で作れるものって何があるかな?」「どうやって作る?」と尋ね、話は終わる。見終わると2人の問いかけに、息子も「雪だるま!」などと応じていた。
どの話もそんな調子で、「試してみよう、考えてみよう」がテーマになっていると感じられた。
思いつくことをどんどん試す、自由にアイデアを出す、アイデア自体を否定せず、もしそれが実現できたときにどんなことが起こるかで意見をする、そういうことしていると、最初は全然意図していなかったふとしたきっかけで問題は解決する
これを見ていると、社会人なりたての意識高かったころに読んだ「仕事は楽しいかね」という有名な自己啓発本を思い出した。
この本もとにかく「試してみる」ということの重要性を伝えている本であった。
例えばコカ・コーラは、たまたま薬屋が頭痛薬を炭酸で割ったら美味しかったことがきっかけであり、ポストイットも失敗でできたネバネバの物質が紙をくっつけるのにちょうど良かったから製品化したものであり、リーバイスも売れ残った布でジーンズを作ったら大ヒットしたものだという。
これらは完全に偶然の結果であるが、文中に「試してみることに失敗はない」「これは僕の大好きな言葉だ『遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る』」とあるように、試すという発想を持つことで、毎日楽しく過ごし、その結果良い未来にもつながっているのだという。
どちらもアメリカ的な思考が根底にあるのだろうか、スティンキーとダーティもこの思想が現れているアニメだなぁと感じる。
最後にうまくいくまでは、失敗を何度もするが、笑って結果を見守り、その過程を楽しんでいる。そのスタンスは、辛く苦しい過程を経て成功にたどり着くより、成功する可能性は低いかもしれないが、最終的な満足度は前者のほうが大きいのかもしれない。
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ビットコインが一番上がるのは、何日?何曜日?何時?
5月の上旬には600万円代で推移していたビットコインも新垣結衣の結婚により急落、現在は400万円の攻防となり、バブル崩壊の気配を醸し出してきた。加えて、中国の規制、各国中央銀行総裁の牽制、金融庁の取引所bybitへの警告とネガティブなファンダメンタルが続出しており、まだまだ安値を探る展開は継続するだろうと予想する。とはいえ、過去のチャートを見ても最高値から50%以上の暴落というのは何度も発生しており、これまではそれを乗り越えてATHを実現してきているのがビットコインであるからして、私も含め初心者は強い精神力で狼狽売りを控え、今後の上昇を信じて、今こそ少しづつ買い増しをすべきタイミングだろう。信じるものは救われるのである。
狼狽売りを回避し、どんな相場でも粛々と買付を行う方法として、有名なドルコスト平均法による投資というものがある。一定の金額を一定間隔で買い続けることで、価格変動に左右されずに平均取得単価を下げ、長期的にリターンを上げるというものだ。積立額だけを決めれば、自動的に決まった日に買付をするサービスなどもいくつかの取引所で提供されている。例えばGMOコインのつみたて仮想通貨は、「毎月10日 9:00時点の販売所サービスのASKレートを参照し、毎月10日 9:00 〜 11:00までの間に積立を実行します。」とのことだ。
coin.z.com
ただ、ビットコインの値動きを見ていると、日付、曜日、時間帯などで傾向が見られるような気もして、自分で積み立てるならさらによい積立タイミングが実現できる気がして、その傾向について調べてみることにした。
以下は、私の分析であり、誤っている可能性があるので、その利用には十分注意してほしい。
まず、ビットコインの1時間足を取得する。以下のサイトを参考にcryptwatchのAPIを呼び出すことで過去6000データが取得できた。
qiita.com
2020/9/22からの1時間毎のOHLCが取れている。
>>> ohlc open high low close 2020-09-22 23:00:00 1108391 1111770 1106668 1107941 2020-09-23 00:00:00 1107963 1112000 1107181 1107424 2020-09-23 01:00:00 1107288 1110876 1105650 1108509 2020-09-23 02:00:00 1108555 1112561 1108273 1108779 2020-09-23 03:00:00 1108778 1112413 1107750 1112100 ... ... ... ... ... 2021-05-30 18:00:00 4151065 4174000 4096666 4110183 2021-05-30 19:00:00 4110183 4150980 4110183 4131245 2021-05-30 20:00:00 4131245 4147681 4107282 4107712 2021-05-30 21:00:00 4108709 4185000 4106971 4178600 2021-05-30 22:00:00 4178482 4195839 4070000 4093522
pandasを時間帯別に集計したあと、変化率を算出する。
ohlc['hour'] = ohlc.index.hour ohlc['close_diff'] = ohlc['close'].diff() #平均変化率 ohlc['close_pct_Change'] = ohlc['close'].pct_change() ohlc.groupby('hour')['close_pct_Change'].mean()
hour 0 -0.001115 1 0.001042 2 -0.000041 3 -0.000141 5 0.000559 6 0.000021 7 0.001420 8 0.000543 9 0.000104 10 0.000324 11 0.000817 12 -0.001183 13 -0.000697 14 -0.000719 15 0.000483 16 0.001263 17 0.000667 18 0.000252 19 0.000098 20 0.000627 21 0.000496 22 0.000862 23 0.000988
7時代に一番価格が上昇しやすく、0時代に一番価格が下落しやすいようだ。
同様に、日足を取得する。
ohlc = crypto_watch(60,round(time.time()),6000)
今度は2015/11からのデータが取れた。
2015-11-20 09:00:00 42640 42640 41218 41218 2015-11-21 09:00:00 41218 41218 39380 39500 2015-11-22 09:00:00 39500 40000 40000 40000 2015-11-24 09:00:00 40000 40350 40350 40350 2015-11-25 09:00:00 40350 40000 39500 39500 ... ... ... ... ... 2021-05-26 09:00:00 4424558 4533744 4129821 4358161 2021-05-27 09:00:00 4359085 4662997 4302437 4490834 2021-05-28 09:00:00 4490159 4630000 4242087 4422000 2021-05-29 09:00:00 4421710 4466341 3996667 4115394
同様に、
#曜日別 #月曜日が0→日曜日が6 ohlc2['weekday'] = ohlc2.index.weekday ohlc2['close_diff'] = ohlc2['close'].diff() #平均変化率 ohlc2['close_pct_Change'] = ohlc2['close'].pct_change() ohlc2.groupby('weekday')['close_pct_Change'].mean()
weekday 0 -0.000168 1 0.008505 2 0.000911 3 0.003561 4 0.001107 5 0.003922 6 0.005363 Name: close_pct_Change, dtype: float64
からは、月曜日に上昇、日曜日に下落。
また、
#日付別 ohlc2 = crypto_watch(60*24,round(time.time()),6000) ohlc2['day'] = ohlc2.index.day ohlc2['close_diff'] = ohlc2['close'].diff() #平均変化率 ohlc2['close_pct_Change'] = ohlc2['close'].pct_change() ohlc2.groupby('day')['close_pct_Change'].mean()
day 1 0.005229 2 0.011068 3 0.008030 4 0.009084 5 -0.000984 6 0.006553 7 0.008282 8 0.007292 9 0.005905 10 -0.002623 11 -0.010330 13 0.000902 14 0.011038 15 -0.006165 16 0.000814 17 0.006377 18 0.009095 19 0.004376 20 0.005427 21 0.011835 22 -0.006592 23 -0.007092 24 0.002403 25 -0.003263 26 -0.002798 27 0.009709 28 0.008484 29 0.006958 30 0.003522 31 -0.004769
からは2日が上昇、11日が下落といえる。
以上を踏まえると、ビットコインの未来を信じてガチホする信念があるのであれば、下落しやすいタイミング(=毎週日曜日または毎月11日の0時)の次の時点=毎週月曜日または毎月12日の1時に買付を行うことで、安値で手に入れることができるのではないか。2021/7/12はちょうど月曜日なので、さらにお得。みんなボーナスを用意して日曜の夜ふかしを決行よ!
※ドルコスト平均法は長期的に実施するものであるため、手数料の影響も大きく受けることはよく知られているが、仮想通貨取引所が提供する積立サービスは「手数料無料」と記載されていても、基本的に自分で購入するよりもコストが高くなる。これらは販売所での購入となるため、販売価格にスプレッドが乗っているからだ。そのため、取引所価格よりも高い価格で購入することとなる。一方、取引所での購入は基本的に手数料が発生しない取引所も多く存在する。例えばGMOなどは指値での注文にはマイナスの手数料(つまり返金)をかけられているのでかなりお得である。ただ、取引所取引の場合は最小取引数量が0.01BTCと定められていることが多く、それ以下の単位での取引が行えずドルコスト平均法がそもそも使えないということがある。liquidは0.0001での発注が可能であり、手数料も無料であるため、適しているかもしれない。ただ先日APIの流出がアナウンスされていたので、そのあたりは注意が必要か。。
※手動で購入と書いたが、これらの決まった操作をするために取引所APIが提供されており、市場価格に近い指値注文を入れるプログラムをcronで自動実行するなどの方法で、自動積立を行うことが可能である。このあたりは「自動積立BOT」でググると情報が見つかる。
ビットコイン最近の動向、今後の予想
ビットコインの上昇が止まらない。史上最高値を更新することをATH(ALL TIME HIGH)というそうだが、2020年末以降は毎日のようにATHというワードを聞いている。果たしてこれがいくらになるのか、ビットコインもコモディティの一つとして考えると、株のように1株あたりの利益から理論的な価格を出すということはできないわけで、結局需給がその価格を決めるものでしかない。後述するが結局最近の急上昇も大口・個人の参入による需給の改善が最大の要因であると思われるからであり、ビットコイン自体に対して大きくなにかファンダメンタルの変更があったわけではいという認識である。
その意味で、大口(いわゆるクジラ)が価格を決めているという従来からの相場環境は変わっておらず、大口は簡単に持ち高を減らせないという事情があるにしても、ビットコインはガチホが最強という論調には疑問を持っている。含み益がいくらあるとしてもそれは大口の需給によって成立しているものであるため、過去にも1日で20-30の下落というのは頻繁に起きているが仮に一斉に換金売りが発生すれば、一瞬で含み損になるであろう。まぁガチホの握力がなかった人間の僻みなのだが。
とはいえ、最近の状況では正体不明のクジラ以外に、ちゃんとした上場企業・運用会社が定期購入しているわけで、それら複数企業が保有を増やしている間は、一社が撤退したとしても無価値まで暴落することは考えにくく、税制の問題はあるにしろ、押し目を拾ってこまめに利確するというのが優れた戦略であろうと考えている。
最近良く聞く大口は資産運用会社のグレイスケールだろう。同社はこの頃、自社の投資信託での運用を目的に大量にビットコインを買い進めており、現在はビットコイン総量の約3%を保有している。その購入ペースも驚くべきで、1年前から約10倍の保有量になっている。
日銀は、異次元緩和によって10年で東証1部の時価総額の7%を保有しているわけだが、中央銀行を超えるペースでの大量購入を1企業が行っている事になり、買い支え圧力という意味ではものすごい。
次に、個人の参入について。アメリカではこの度200兆円の経済対策が成立した。国民に15万円ずつ配られるそうだ。アンケートではそのうちの約40%が株式投資に回すと回答をしているそうで、投資対象にどの程度ビットコインが予定されているかは不明だが、アメリカ人は逆張りが好きな日本人と違って、値上がりしている銘柄を買うのが好きという話を聞いたことがあるので、ATHを更新し続けているビットコインを投資対象にする人は少なくないのではないのではないか。
今までもビットコインは規制やハッキングによって大暴落してきたわけでそのリスクは継続してあるわけだが、見てきた通り、大口・個人の買い圧力はまだまだ凄まじいものがあると思われる。600万円=1BTCは体感上ものすごく高く、ここから買うのはかなり躊躇する。それでも問答無用で買うプレイヤーは存在し、暴落は挟むだろうが、彼らの資金力で今後も上昇を続けるものと予想している。
参考:
Grayscale Bitcoin Trust-Grayscale BTC Trust-Grayscale Bitcoin Trust Chart-Byb