走り書きメモ程度のブログ更新。
「はじめてのBillGレビューのこと」という記事を読んだ。
ビル・ゲイツにExcelの仕様のレビューをしてもらったプログラマの話だ。ビル・ゲイツはプログラマ気質で、事前に送った仕様書を細部まで読み込み、めちゃめちゃ細かいところの仕様について質問する。
「ビルは君の仕様を本当にレビューしたかったわけじゃなくて、君がしっかりコントロールできているか確かめたかったんだよ。彼のやり方は、相手が分からないと認めるところまでどんどん質問を難しくしていって、そうして準備ができてないじゃないかと怒鳴りつけるんだ。彼が考えた一番難しい質問に君が答えたらいったい何が起きるのか、実のところみんな見当がつかなかった。そんなことはかつて一度もなかったからだ」
でもその意図は、その仕様が知りたいわけではなくて、開発者が製品を本当に理解しているか、把握しているかを知りたいのだったという話だった。
で、この話は最近のマイクロソフトはマネジメント手法にばっかり気を取られてしまい、本当にいいプロダクトを作ることが難しいよみたいなことが書かれていた。
私も最近少しシステム開発の上流よりな視点で仕事をしないといけない状況になってきていて思うのは、システムってそのすべてを自分が理解することはできなくて信頼できる人が作っているかどうかが一番重要なんだろうなということだ。システム開発に限らず当たり前の話なのかもしれないけど。とにかく信用が一番大事で、信用できる人の報告は信用できて、その開発したシステムも信用できる。信用できない人の成果物は品質も信用できないのでじっくりレビューしないといけない。。
ビル・ゲイツくらいの立場だと、普段関わりない人の信用度合いを図るには、すごい細かい仕様の質問を1個してそのアンサーをもとに相手の信用度を判断するという方法をとっていたということなんだろうね。
社内SEとしての私の仕事は「システムベンダが作った◯◯システムが問題ない品質ものです!」ということを社内に説明するというものなわけであるが、ベンダの担当者の信用度に確信を得るとともに、私自身がユーザ部署の信用を得ないと、ベンダ→社内SE→ユーザ部署という流れでシステムをリリースするに至らないものであるので、信用できる相手であるかを見極めること、自分自身が信用できる人間であるということを示せること、どういうアプローチでそれぞれ確立するのか、考えてみよう。(まだ私に答えはない合掌)