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ビットコイン最近の動向、今後の予想

ビットコインの上昇が止まらない。史上最高値を更新することをATH(ALL TIME HIGH)というそうだが、2020年末以降は毎日のようにATHというワードを聞いている。果たしてこれがいくらになるのか、ビットコインコモディティの一つとして考えると、株のように1株あたりの利益から理論的な価格を出すということはできないわけで、結局需給がその価格を決めるものでしかない。後述するが結局最近の急上昇も大口・個人の参入による需給の改善が最大の要因であると思われるからであり、ビットコイン自体に対して大きくなにかファンダメンタルの変更があったわけではいという認識である。

その意味で、大口(いわゆるクジラ)が価格を決めているという従来からの相場環境は変わっておらず、大口は簡単に持ち高を減らせないという事情があるにしても、ビットコインはガチホが最強という論調には疑問を持っている。含み益がいくらあるとしてもそれは大口の需給によって成立しているものであるため、過去にも1日で20-30の下落というのは頻繁に起きているが仮に一斉に換金売りが発生すれば、一瞬で含み損になるであろう。まぁガチホの握力がなかった人間の僻みなのだが。

とはいえ、最近の状況では正体不明のクジラ以外に、ちゃんとした上場企業・運用会社が定期購入しているわけで、それら複数企業が保有を増やしている間は、一社が撤退したとしても無価値まで暴落することは考えにくく、税制の問題はあるにしろ、押し目を拾ってこまめに利確するというのが優れた戦略であろうと考えている。

最近良く聞く大口は資産運用会社のグレイスケールだろう。同社はこの頃、自社の投資信託での運用を目的に大量にビットコインを買い進めており、現在はビットコイン総量の約3%を保有している。その購入ペースも驚くべきで、1年前から約10倍の保有量になっている。

日銀は、異次元緩和によって10年で東証1部の時価総額の7%を保有しているわけだが、中央銀行を超えるペースでの大量購入を1企業が行っている事になり、買い支え圧力という意味ではものすごい。

次に、個人の参入について。アメリカではこの度200兆円の経済対策が成立した。国民に15万円ずつ配られるそうだ。アンケートではそのうちの約40%が株式投資に回すと回答をしているそうで、投資対象にどの程度ビットコインが予定されているかは不明だが、アメリカ人は逆張りが好きな日本人と違って、値上がりしている銘柄を買うのが好きという話を聞いたことがあるので、ATHを更新し続けているビットコインを投資対象にする人は少なくないのではないのではないか。

今までもビットコインは規制やハッキングによって大暴落してきたわけでそのリスクは継続してあるわけだが、見てきた通り、大口・個人の買い圧力はまだまだ凄まじいものがあると思われる。600万円=1BTCは体感上ものすごく高く、ここから買うのはかなり躊躇する。それでも問答無用で買うプレイヤーは存在し、暴落は挟むだろうが、彼らの資金力で今後も上昇を続けるものと予想している。

 

 

参考:

www.bybt.com

Grayscale Bitcoin Trust-Grayscale BTC Trust-Grayscale Bitcoin Trust Chart-Byb

www.asahi.com

markets.businessinsider.com