R筋

プログラミングと時々育児

金融業界に就職するということ

少し前だがこんなニュースがあった。

www.nikkei.com

記事のなかでも触れられているが、昨今の銀行業界は、低金利の長期化、異業種の参入、他にもみんな日々ニュースで知っての通り、AIによる業務の代替、半沢直樹効果、リストラの拡大、地銀の苦境、フィンテックの拡大、など経営環境の悪化→人材の流出→さらなる苦境という悪循環に陥っている。僕が新卒の就職活動していたころはメガバンクがすべて10位以内にランクインしていたが、今年はトップ10入りの銀行はなし。なんの目標も持たず「安泰」だけに釣られて銀行に入社した僕ですら会社の将来性に不安を感じて転職してしまうくらいなわけであるからして、この10年で銀行業界の見通しが急速に悪化していることは明白であろう。つくづく思うことは、どの業界にしてもこの先の見通しなんて誰にもわからないということだ。今年などは特にそうだ。コロナの影響を受けて、外食・観光産業がここまで壊滅的になるということは誰も想像できなかった。風向きが悪くなれば坂を転げ落ちるのは一瞬だ。そういう意味で、特にやりたいことがない人がその年の人気企業ランキングをもとに就職先を選ぶということは極めて危険であるということを身を以て感じた者として、ありきたいではあるが「やりたいことを見つける」ということの大切さをこれから就職活動をする人に強く訴えたい。この先は特にコロナがどうなるか、働き方がどうなるか見通しが全く立たない中で、安易に流された選択をすると、その就職先の景気がいいときはまだいいが、居心地が悪くなったときには日々不本意な思い出過ごす事になりかねない。とはいえ、主張はブレブレだがやりたいことを見つけるなどということは凡人には無理だ。30過ぎた今ですらわけわからん状態なのに、まして社会経験もないうちに何をどうやってやりたいことを見つけるというのだろうか。そういう人におすすめしたいのが金融業界への就職である。あ?なんだあ?!と思った皆様。次はこのニュースを見てほしい。

www.nikkei.com

金融業界の倍率低下に拍車をかけそうな判断であるが、そういうことを喜んでやるのもまた金融業界。コロナによって直接訪問できない顧客に対し声だけのやり取りで相手のニーズを掴む訓練のためのようだ。煽りではなくこれは身につけることができれば本当にすごいスキルになるだろう。証券というのは金融のなかでも輪をかけて大変というのは、みんなもイメージするところだろう。先日こんなツイートを見た。

 すくなからず営業という仕事に携わると、この簡潔なメッセージの中の優しさがよく分かる気がする。自分のコントロールできないことも責任を追わないといけない仕事であり、その理不尽を受け入れらなければ、地元だからなどという理由で就職することは進めないということだ。だいぶ知れ渡ってきているが、金融業界はもっとこういう前提を就活生に伝え、それでもくる者は徹底的に鍛えるというスタンスを崩すべきではない。

そうすれば金融業界(特に、証券・銀行)に就職することは、業界自体もブラックだし、働き方も相当なストレスを受け入れる必要があるということを自覚して行く人にとって、ものすごく意味がある。もちろん、誰もが高プロなスキルを生かしてGAFAに就職し年収1000万を手にするに越したことはない。ただそれができないが、みんなやりたがらない嫌なことをすることで生き残るという戦略が取れる人には、選択肢として検討の余地がある。スマートで合理的な社会が急速に構築されていく中において、ひたすらに前時代的な慣習を守るべきだ。逆張りスタンスを徹底することで、この不安定な社会においては、ある日突然ハイテク化、デジタル化社会の致命的な欠陥が露呈し、既存のIT技術がすべて信頼できなくなった日が訪れた場合は、リテール営業経験が最も重要なスキルとなる社会が出現し、大変なハイスペック人材となれるであろう。